About VIKINI




Tシャツのブランド名を「
VIKINI」と命名し、1995年から版画作品として製作している。
VIKINI」は「BIKINI」のスペルをBからVに変えて「VIKINI」なのである。

汚い巨大な権力者の犯罪、無神経な残酷さ、脳天気でセクシーなイメージを連想し、
抵抗、挑発、攻撃の意志を鮮明にし、誤解を楽しめる最高の言葉だ。
これがTシャツのブランド名にした理由である。
単語の響きから、勘違いや誤解という意図を込めている訳だ。




そもそも何故裸に近いセクシーな水着が「ビキニ」と呼ばれるようになったか?

1945年アメリカ軍は広島、長崎に原爆を投下し無差別大量殺戮人体実験をした。
そのわずか1年後、1946年太平洋マーシャル諸島の
BIKINI環礁で残酷な核実験を開始。
1946年から1958年までアメリカは何度も
BIKINI環礁で核実験を繰り返し、地球を汚染し、
多くの被爆犠牲者を確信的に出すという、許されざる犯罪を繰り返し続けた。
そしてその実体は徹底的に正当化され、1954年には(狂った核実験を)ブラボー実験と呼んだ。
いかにも核使用を正当化し続けるアメリカらしい命名ではないだろうか。

1946年フランス人が裸に近いセクシーな新作水着を発表。
この時、原爆実験のようなショックという事で、被爆地の「
BIKINI ATOLL」から
裸に近い水着に「
BIKINI」と命名をして発表した。
我々日本人の感覚的には、被爆当時「広島」「長崎」と命名されるような無神経さである。

バカな命名であるが、それだけ被爆状況や実体は隠され、知らされておらず、
単純に「原爆、核爆弾は凄いらしい」という位の感覚で命名したハズである。
残酷な実体を知っていれば、脳天気に被爆地から命名は出来ないハズだし、
世界中の人も、裸に近い水着を「
BIKINI」とは呼ばなかったハズだからだ。

今や「BIKINI」と言えば、セクシーな水着を意味し、アメリカ政府の確信的犯罪による被爆地、
という事さえ知らない人々が世界中に多くなってしまった訳である。

今後も「BIKINI」と呼び、名付ける”何か”は後に絶えないだろう。
それこそ無知を恥じる事も出来無いマヌケばかりだからだ。
せめて被爆国である日本人は知っているべきだと思う。
知った上で「
VIKINI」と命名されたブランドの存在意義を考えてみてほしい。



VIKINI」のTシャツはシルクスクリーン作品であり、着れる版画作品である。

攻撃的なメッセージ、スローガンを持つTシャツは、意味がわからず着ても、有意義な意味を持つ。
Tシャツはメッセージを運び、街を歩くのだ。多くの人々が着る事は、理想的攻撃方法になる。

VIKINI」の攻撃対象は明白で、理不尽な巨大権力である。

徹底的に喧嘩を売るデザインで攻撃をする。それは人を殺すより賢い攻撃だ。
もちろんジョークも無いと面白くない。タブーとされるジョークの方が好みだ。
世の中にはエンターティメントという便利な言葉があるので問題ない。
素直さを履き違えた、嘘臭い優しさなんて大嫌いだ。
ファッションとして、着てくれる者が増えれば、実に面白い。それこそ理想的だと思う。
これはボランティアではなく、ファッションであり、コマーシャルな攻撃だからだ。

それこそ社会問題になる事を強く望む。
そうなれば社会の意図的な情報操作を、逆手にとれる有意義な方法だからだ。

考えろ!意識しろ!議論しろ!笑え!嘲笑しろ!楽しめ!という事だ。
意義ある「
VIKINI」のTシャツを着て、楽しんでほしい。

(C) VIKINI. All rights reserved.